高齢者の運転による事故が報道されるたびに
自分の親に免許返納をいつ勧めるか ということを考えます。
ここで考えをまとめたいと思います。
私の祖父の話
「もう車の運転はやめたよ」
ある日祖父から届いたハガキにそのように書いてありました。
10年以上も前の話です。
祖父は80を過ぎた年齢でした。
誰かに言われて運転を止めたのでしょうか。
それはわかりませんが、年齢的に自分の運転技術に不安を持っていたと思われます。
特に大きな事故を起こすことなくクルマの運転を止めることができるのが一番だと思うので、祖父が自分でその決断をしてくれて良かったと思っています。
順番的には次は自分の親がクルマの運転を止めることになるはずです。
どのタイミングでそのような話をすれば良いのでしょうか。
【気になる数字】運転免許を返納する人の数と年齢層
免許返納に関するニュースをよく見ますが、その数はどのように推移しているのでしょうか。
警視庁が公表している「運転免許統計(令和4年版)」をまとめると以下のようになりました。
出典: 警視庁「運転免許統計(令和4年版(2023年4月6日掲載))」18ページ目 ”2.運転免許関係 (4)申請による運転免許の取消件数の年別推移” をもとに作成
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo/r04/r04_main.pdf
ここ数年は減少傾向ですが、それでも10年前(2013年)と比較すると返納数は大幅に増加していますね。
そして、2019年に一気に増えているのがわかります。
2019年は高齢者の運転する車で多くの方が死傷した事故があり、免許返納についてもたくさん報道されていた記憶があります。
そして2019年は65歳‐74歳の返納数が前年の約2倍になっています。
この年代はまだまだ元気な人が多いイメージがありますが、車の運転においては意識が少し変わったのだと考えられます。
年齢別の免許保有者数
それでは、免許を保有している人はどれくらいいるのでしょうか。
2021年 | 2022年 | |
---|---|---|
全体 | 81,895,559 | 81,840,549 |
65歳以上 | 19,278,887 | 19,462,156 |
75歳以上 | 6,098,474 | 6,665,052 |
出典: 警視庁「運転免許統計(令和4年版(2023年4月6日掲載))」5ページ目 ”1. 運転免許保有関係 ウ.年齢別、男女別運転免許保有者数の前年比較”
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo/r04/r04_main.pdf
全体の免許保有者数は減少していますが、65歳以上、75歳以上で区切ると微増しているのがわかります。
そして、免許返納者数と比較しても、免許を保有する人の数の方が断然多いことがわかります。
※もちろん、免許を持っているだけで運転はしないと決めている人や、更新せずに免許が失効した方もいるでしょうから、運転の実態はわかりません。
自分の親に免許返納を勧めるタイミング
運転免許を返納する人の数は増えてましたが、免許を保有する人の方が断然多いわけです。
うちの親は果たして自分で運転を止めるタイミングを決められるのだろうか。
同年代はまだ運転しているから、自分も運転を続けてOKとなるかもしれません。
代わりの交通手段がないから、運転を続けるしかないと言うことも考えられます。
危ない運転をする前に、親自身が自分で「もう運転はやめる」と言えたらベストですが...
運転技能は個人差も大きいと思うので、年齢で判断するのは難しいかもしれません。
そして、自分の運転技能を客観的に見るのは難しいかと思うので、
- 親の運転する車に乗ってみて、危ない運転をしないか確認する
- 車にキズがないか確認する
など、第三者として注意して見ておきたいなと思っています。
まとめ
自分の親にいつクルマの運転を止めるように言うべきか。
難しい問題ですが...
親の運転の仕方に変化は無いか
クルマにキズがついていないか
などを確認しながら、危険な運転をする前に免許返納を勧めたいと思っています。
うちの親はスマホ大好きで使いこなしているので、
代わりの交通手段や宅配については自分で調べているとは思いますが、免許返納をすることになったら、お買い物や診察への移動についても一緒に考えたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
ペーパードライバー歴15年の私がペーパードライバーを卒業するまで/してからのこともブログで書いています。⇒ ペーパードライバー卒業 の記事一覧