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タイジンとタイブツ?!自動車保険の対人・対物補償を付けるクルマの割合は【気になる数字】

気になる数字03_トップ

 

最近、とある駐車場のサービスに登録した時の話。

利用規約を読むと「利用者は対人・対物の損害賠償責任が補償される保険に加入していること」と書いてありました。

 

クルマの運転を始めてから保険の知識も少しつきましたが、初めて対人・対物という文字を見たときは…なんのこっちゃという感じでした。

 

今回は対人・対物というのは何なのか、どれくらいの人が加入しているものなのか調べてみました。


 

 

車に関する保険、どんなものがある?

クルマを所有する際に加入する保険。

一体どういったものなのか。

 

大きくわけると加入することが義務のものと任意のものにわけられます。

クルマに関わる保険_画像

 

 

自賠責(じばいせき)保険

交通事故の被害者への基本的な対人賠償ができるように、全ての自動車に対し「自動車損害賠償保障法」で加入が義務付けられているものです。

 

自賠責保険は、支払われる保険金に限度額があります。

自賠責保険 支払限度額

 

死亡による損害  3000万円  
後遺障害による損害*

4000万円  

傷害による損害 120万円  

*後遺障害の程度によって限度額あり

 

出典: 国土交通省 自賠責保険ポータルサイト 「限度額と保障内容」https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/jibai/payment.html

 

自賠責保険は保険金の限度額があるため、限度額を超える損害賠償が求められた場合は他の方法でまかなうしかありません。

 

また、自賠責保険補償範囲も限定的です。

交通事故の被害者の救済を目的としていて、事故によって相手の所有物(クルマや家の壁など)を壊して修理が必要であったり、自分自身が怪我をして治療費がかかったりしても自賠責では補償されません。

自賠責保険を取扱う会社は複数ありますが、どこで契約しても補償内容は同じです)

 

 

自賠責保険では足りない補償額や補償内容を補てんできるのが、任意で加入する自動車保険

 

自動車保険はCMで見かける機会も多いと思いますが、自動車保険の補償内容やサービスは各社少しずつ異なります。

各自が必要な補償内容や支払う保険料を検討しながら契約することになります。

 

車の保険の補償内容とは?

自動車に関する保険の補償内容(補償種目)はいくつかにわけられます。

 

補償種目_画像

 

大きく分けると事故によって

  • 他人を死傷させた場合(対人)や、他人のモノを壊した場合(対物)の賠償
  • 自分自身や搭乗者が死傷した場合や自身の車が壊れた場合の補償

にわけられます。

 

自動車保険の話をするときによく出てくる対人・対物は、

相手方への損害賠償を補償する補償種目なのです。

 

 

保険会社からこれらの補償を受けるには、
必要な補償を付けたうえで保険に申し込む必要があります。

(故意に起こした事故など、保険金が支払われないケースもあります)

 

また、それぞれの補償種目の中でも、補償の範囲を選べる場合があります。

例えば、対人補償の保険金に限度額を付けたり、限度額なしの無制限にしたり。

それぞれの補償内容を組み合わせて契約を行います。

 


 

補償種目別の普及率は?

さて、どれくらいの自動車が任意である対人・対物補償を付けているのでしょうか。

 

どんなに熟練した運転技術を持っていても、

人間が運転する以上、事故のリスクはゼロではありません

 

賠償額が個人では支払えないほどの額になることもあります。

 

とはいえ、任意の保険。

保険料を抑えるために付けない判断をする人もいるのではないかとも考えられます。

 

自分と同じ車種(自家用普通乗用車)で調べてみたら...

 

補償種目別割合_グラフ

出典:

損害保険料率算出機構「自動車保険の概況」2022年度版(2023年4月発行)114ページ目
第18表 任意自動車保険 用途・車種別普及率表 <2022年3月末>をもとに作成https://www.giroj.or.jp/publication/outline_j/j_2022.pdf#view=fitV

 

 

全車両台数の83%対人・対物の補償をつけていることがわかります。

 

なお、自動車保険ではなく各種協同組合の”自動車共済”を選ぶ人もいます。

自動車共済でも自動車保険と同じような補償を選べるので、対人・対物の補償を付けているクルマの割合は上のグラフよりも増えると考えられます。

 

<参考までに>

上のグラフは自家用車の普通乗用車に限った数値ですが、

トラックやバス、バイクなどを含めた全ての自動車の数でみると、対人・対物の補償をつけている割合は以下の通りです。(2022年3月末時点)

  • 対人補償- 75.4%
  • 対物補償- 75.5% 

出典: 上のグラフと同じ。

 


 

まとめ

今回はクルマに関する保険で出てくる

対人・対物

とは何なのか、そしてどれくらいの人が自動車保険でこの補償を付けているのかをまとめました。

 

今回の記事を作成するにあたって、

さまざまな交通事故の内容を目にしました。

 

もしものそなえのために自動車保険に加入しているけれど、

交通事故を起こさないようにと改めて気が引き締まりました。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

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